建物の構造が高齢者の暮らしに適していることが重要な確認事項
高齢者向け賃貸物件はその名称から、高齢者でも快適に生活できる作りになっているイメージがあります。バリアフリーに気を配っている物件が多い一方で、中には名前だけが高齢者向けであり、肝心の内部構造は普通の住宅とほとんど変わらない物件が存在するのも事実です。終の棲家として契約するケースも少なくないため、入居してから後悔しないためにも内部構造は必ず事前に確認します。特に室内の段差やトイレなどの設備の使いやすさは毎日の暮らしに直結する重要な事柄なので確認を怠ってはいけません。物件の問題点を正しく認識するためには確認の際にバリアフリーなど、高齢者介護に詳しい人を同席させるのが賢明と言えるでしょう。自分自身の暮らしに関することなので妥協は禁物です。
物件独自の入居規約の確認を怠ってはいけない
体の自由が利かない高齢者でも快適に生活できるイメージがある高齢者向け賃貸物件ですが、所有者が定めた入居規約をしっかりと確認しないと入居後に思わぬトラブルが発生することがあります。高齢者が関係する賃貸住宅のトラブルとして挙げられるのが体調悪化を理由とした退去要請です。一度入居したらそのまま終の棲家として利用できる物件も存在しますが、中には要介護の数値が上がったり入院が必要なほどに体の具合が悪くなった場合は物件から退去することを規約に定めていることがあります。高齢者向け賃貸物件は公的な介護施設ではなく、あくまでも個人が所有する賃貸物件です。物件の入居規約は法律に抵触しない以上、内容は所有者が自由に決めることができることを把握しなければいけません。